
ワイは企業でモデルの設計とインフラ運用をしとる30代のAIエンジニアや。
給料は安定しとるが、家賃やら将来のことを考えるともう少し自由に使える現金が欲しかった。
週末や夜に時間を作って副業をやるつもりやったが、単発のバイトに行く体力も時間ももったいない。
せやから自分のスキルをそのまま収入に変えられる方法を探した結果、マイクロSaaSを作ってみることにしたんや。
ワイが狙ったのはニッチで解ける問題や。
大手が狙わん領域、顧客が「これさえあれば助かる」と思うちっちゃいけど切実な課題。
家でコーヒー飲みながら考え抜いて、メール応対の自動化と週次コンテンツプラン生成をワンセットにした小さなSaaSを作ることに決めた。
ユーザーは中小企業の広報と個人ブロガーや。
アイデアと設計
最初にワイがやったのは価値仮説の言語化や。
「導入後1ヶ月でメール処理にかかる時間を週5時間減らせる」という明確な訴求を作った。
次にターゲットごとに機能を分けた。
広報向けはテンプレート管理と自動返信の生成、ブログ向けは週次の投稿案を自動で作る機能や。
どちらもユーザー入力を少なくして即結果が出ることを重視した。
MVPは徹底的に絞った。
サインアップ、入力フォーム、生成結果、支払いの流れだけ用意した。
AI部分は外部APIを使ってプロンプト最適化で差別化した。
ワイは内部で細かくプロンプトをブラッシュアップして、少ないAPIコールで高品質の応答を得られるように工夫した。
レスポンスはキャッシュして同じリクエストで余分にコストがかからんようにした。
価格設計はシンプルにした。ライトプラン月額1,000円で毎月一定回数まで生成可能、プロプラン月額5,000円で生成回数の上限とチーム利用を許可。
初期目標は3ヶ月で月10万円のMRRを目指すのではなく、まずは単発で10万円を自宅で稼ぐことやった。
逆算して、個人向けの単発購入や初月割引で素早く売れるように設定した。
開発とローンチ
開発は夜と週末に進めた。フロントはNext.jsでシンプルなフォームと導入ページを作り、バックエンドはFastAPIでAI呼び出しと課金処理を担当させた。
Stripeで決済を入れて、Authは軽く済ませた。
デプロイはVercelと小さなクラウドサーバで運用し、ログはSlackに流すようにしてトラブル対応を最小化した。
マーケティングは一人でやるから効率が大事や。
LinkedInで中小企業向けの短いケーススタディを書き、Xでブロガー向けに実例を載せた。
コミュニティには無料枠を限定で配って反応を募った。
重要やったのは言葉や。
技術の話を前面に出すんやなくて「週5時間浮く」「記事ネタがすぐ出る」といった具体的なベネフィットを数字で示したことや。
最初の週は反応薄かった。流入経路を見直して、投稿文を顧客の目線に寄せたら問い合わせが増えた。
無料枠で使ってくれた人から「これ便利や」と直接メッセージをもらったとき、ワイは確信した。サービスは十分に価値がある。後は届け方や。
10万円の夜
ローンチしてから二週間目、金曜の夜やった。いつものように家で麦茶片手にログを見とったら、入金通知がポコポコ鳴り始めた。
個人ユーザーがライトプランで複数申込、ブロガーが初月割引でプロプランを選び、さらに中小企業の担当者がカスタムパッケージを一つ頼んでくれた。
合算でちょうど収入が10万円を越えた瞬間、なんとも言えん満足感が胸を満たした。
稼いだ金額そのものも嬉しかったが、それよりワイが嬉しかったのは「家で、自分の頭だけで作った仕組みが誰かの仕事を楽にして、その対価を直接受け取れた」ことや。
開発中の細かい調整や深夜のデバッグが報われた気がした。
ワイは即座にサーバーのログや請求データをバックアップして、夜遅くまで小さな成功の余韻に浸った。
翌日、顧客から追加の要望が来た。テンプレートの言い回しを業界用語に合わせてほしいという依頼や。
ワイはその場で軽いカスタマイズを有償で引き受け、追加で数万円を得た。
プロダクトの幅を狭く絞ってたから、こういうオンデマンドの拡張で短期収益を伸ばせたんや。
学びと次の一手
今回で得た学びは鮮明や。
第一に、完璧を目指して立ち止まるよりまず出して市場の反応を見ることが大事や。
第二に、技術力だけでなく、顧客が感じる価値を数字で伝えることが売上に直結する。
第三に、マイクロSaaSは小さな改善と素早いフィードバックループで大きく育つということや。
短期的にはワイはこの成功を元手に、サブスクリプションの安定化と高単価の法人向けプランを整備するつもりや。
長期的にはユーザーごとのカスタムプロンプトと自動学習を組み込んで、手放しで価値を出し続ける仕組みを作る計画や。
今回稼いだ10万円は単なる金銭やない。自分が市場に対して信頼できる価値を提供できることの証明や。
家の照明を落として、画面に映る顧客の笑顔を想像しながらワイは思う。
小さなアイデアと地道な実装が、自宅の一角から新しい収入を生み出した。
これからもワイは小さな実験を続けて、自分のペースで暮らしを少しずつ豊かにしていくつもりや。
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