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現役AIエンジニアが2025年に副業でテンプレートとプロンプトの販売をして10万円を稼いだ話

ワイは30代のAIエンジニアや。日中は企業でモデルの設計とデプロイをやっとる。

技術はあるが給料の増加は緩やかで、自由に使える現金がもう少し欲しかった。

体力使うバイトに行く気はないし、家でできる副業で短期間に結果を出したかった。

いろいろ考えた末、ワイは「テンプレートとプロンプトの販売」に賭けることにした。

理由は単純や。作れば繰り返し売れるし、AIの知識がそのまま差別化になるからや。

アイデア固め

まずワイがやったのはターゲットの絞り込みや。

候補は中小企業の広報、フリーランスの営業、個人ブロガー、そしてEC店舗のカスタマーサポートや。

市場のニーズをざっくり調べてみたら、どの層も「テンプレがあると一気に作業が楽になる」と感じていることが分かった。

特に時間が限られた個人運営者は、テンプレを買って即使えることを重視しとった。

そこでワイは商品を三つに分けた。

メール応対テンプレート集:問い合わせ別、トーン別、テンプレ数十種類。

営業メッセージと提案書テンプレート:初回接触からフォローまでの一式。

プロンプト集(業種別カスタム):ブログ記事生成、商品の説明文作成、SNS投稿プラン生成などのプロンプトセット。

ワイは「即効性」と「使いやすさ」を最優先に設計した。テンプレはコピペで使えるように、プロンプトは最小の入力で高品質な出力を得られるように整える。購入者の多くはAIの細かな設定をいじりたくないと思うから、説明は簡潔に、導入までの手順は3ステップ以内にした。

作成と品質保証

テンプレート作成は地味やけど神経を使う仕事やった。

単に文章を並べるだけやなく、業界用語や日本語の微妙な敬語表現、返信の優先順位まで設計した。

ワイは実務での経験を活かして、例えば「クレーム対応の第一返信」「返答に時間が要する旨を伝えるテンプレ」「自動返信から有人対応へスムーズに移すフロー」まで網羅した。

プロンプトはさらに細かくチューニングした。初期プロンプトを書いて実際に生成を繰り返し、冗長さやトーン、事実誤認の出にくさを検証した。

モデルのレスポンスをいかに少ないAPIコールで安定させるかを考え、生成結果の例とベストプラクティスをテンプレ内に同梱した。

ワイは品質管理のために数名の知人にテスト購入してもらい、実際の利用で生じた改善点を反映させた。

販売戦略と価格設計

販売は自分のブログとSNS、そしていくつかのマーケットプレイスを組み合わせた。

ランディングページでは「3分で導入」「そのまま使える」を強調し、各テンプレの導入効果を具体的な数字で示した。

例えば「返信速度が向上して問い合わせ対応時間が週3時間短縮」や「記事作成にかかる時間が1記事あたり2時間削減」などや。

価格は分かりやすくした。

メールテンプレパック:3,000円

営業テンプレ一式:5,000円

プロンプト集(業種別):2,000円〜5,000円(業種とボリュームで変動)

初動を良くするために発売初月は割引を入れ、早期購入者には1回だけ使えるカスタム修正クーポンを付けた。

カスタム修正は追加収入になるし、購入者にとっても安心材料になる。

販売ページには実際の利用例と、購入後の導入手順をスクリーンショット付きで載せて信頼感を高めた。

マーケティングと反応改善

最初の数日は反応が薄かった。

ワイは流入経路を分析し、宣伝文を顧客視点に合わせて書き直した。

技術的な説明を前に出すのをやめて、「何分短縮できるか」「どの業務が楽になるか」を前面に出したら反応が劇的に良くなった。

コミュニティ投稿では具体例を示し、実際にテンプレを導入したらどういうメールが出力されるかを短いケーススタディで見せた。

テストユーザーからのフィードバックで気づいた点をすぐ直した。

例えば、EC店向けテンプレで「返品対応の記載が曖昧」という指摘があったので、返品ポリシーに合わせて文面を分岐させるテンプレを追加してアップデートした。

こうした即時改善が信頼を生み、初期顧客からの紹介が徐々に増えた。

10万円を越えた夜

販売開始から3週間目の夜、ワイは風呂上がりにスマホで売上を確認しとった。ポコポコと購入通知が来て、気づけば合計が10万円を越えていた。

内訳はメールテンプレ複数、プロンプト集のまとめ買い、そして一件のカスタム修正依頼や。

ワイは静かにガッツポーズをした。家で自分のスキルだけで生み出した収益が、目に見える形で手に入った瞬間やった。

特に嬉しかったのは、ある個人ブロガーからの感謝メッセージや。「週に一回のネタ出しが劇的に楽になった」「問い合わせの返信が早くなって信頼が上がった」と言うてくれた。

そのメッセージを読みながら、ワイはこの仕事が単なる金稼ぎではなく、誰かの生活を楽にしていることを実感した。

学びと次の展望

今回得た学びは三つや。

まず出して改善すること:完璧を目指すより、素早く市場に出して反応を見ることが大事や。

価値を数字で示すこと:時間短縮やコスト削減を具体値で示すと購入に繋がりやすい。

小さなカスタマイズが大きな収益になること:テンプレの応用で有償のカスタムを受けることで収益の幅が広がる。

次の一手はサブスクリプション化や。テンプレとプロンプトの定期更新プランを作り、月額で新テンプレやシーズン対応プロンプトを提供する予定や。

自動化できる部分はスクリプト化して、導入のハードルをさらに下げる。

今回の10万円は短期の成功やけど、これを種にして継続収入の道を築くつもりや。

ワイは机のランプを消して、売上の数字をスクリーンショットに保存した。

数値は冷たいけど、その裏には眠れぬ夜と細かいチューニング、そして誰かの「助かった」という言葉が詰まっとる。

自宅の小さなスペースから始まった試みが、確かな成果を生んだ。

これからもワイはテンプレとプロンプトを磨いて、少しずつ暮らしを豊かにしていくつもりや。

この記事を書いた人(著者情報)

片山

カタチップ編集長。昭和生まれの30代でWeb業界歴は10年以上。現在はカタチップを運用しつつ事業会社でWEBメディアサイトのWebディレクター兼マークアップエンジニアを担当。最近はSNSの運用にも業務範囲を拡大中です。

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